ビーズファクトリー オンラインショップ読み物これを作った人に出会った話|デリカビーズのペヨーテステッチで出来ている。巨大な大和型戦艦【大和】

これを作った人に出会った話(超仮)

こんにちは、オワリです(・Θ・ )ノ
Twitterや Facebookでは、いつもお世話になっております。
今回の読み物は、ちょっと異色な内容でお届けします。

参照元 https://twitter.com/nyaco_appleopie/status/1036210827848691713

そもそもの発端は、ツイッターにアップされた、1つの画像。
この投稿をリアルタイムでご覧になり、記憶に新しい方も多いことでしょう。

この画像にある「大和」といえば、映画や小説になることも多く、知っている人も多い日本を代表する戦艦の一つ。
「大和」は、広島県呉市にて、当時の最先端技術の粋を集め、極秘裏に建造された、世界最大の戦艦です。
幾度かの戦闘を経て、今は海の底に眠っています。

アップされた画像は、戦艦「大和」の白黒写真を飾っているだけかに見えます。
多くの希望、栄光、最期は、今でも語り継がれ、ファンも多い「大和」。
「そりゃ、部屋に飾る人も居るだろう?」
「好きだから、白黒写真を引き伸ばして、飾っているだけでしょ?」
そう思ったそこのあなた!?
違うのです~~!

とりあえず。
画像に添付されたテキストをお読みください。

この投稿をされた時、むしゃくしゃされていたのでしょうか…。
ビーズ男子いいじゃないか!むしろ、ウェルカムだ!まぁ、落ち着いてください!と、言いたくなったのを覚えています。
それはさておき、白黒写真のような巨大な額絵は、ビーズで出来ていました
しかも、ビーズの数がすごい

今回は、作者様とのインタビューを交えての読み物として、皆様にご紹介いたします。

この【大和】ビーズで出来ていた

MIYUKI デリカビーズ 22色 244,992粒で描かれた「大和」
額サイズ 横:925 mm / 縦:667 mm
制作時間約6か月。作者にとって三作目の超大作である。

この作者様にネット取材の申し込みをしたところ、「販促として使っていただけたら……。」という作者様のご厚意もあり、とんとん拍子に話は進み。

なんと!!!!!!現物をこの目にすることができました!!!!!

実際にお会いした、作者の「にゃこCミリアン・テルミドールさん」は、ツイートの通り本当に男性の方でした。
バズった投稿のような、むしゃくしゃしたツイートとは違い、とても礼儀正しく爽やかな青年でした。
ビーズといえば、一般的に女性の趣味としての認知度が高く、ビーズ男子の活躍は本当に嬉しい限りです。

この大作【大和】はどうやって作られたか、どのようなモノなのか、作者様のすさまじい手仕事の片鱗を感じていただけたらと思います。

ペヨーテステッチでハンドメイド

大きなビーズの絵といえば、ビーズ織りで作られたものではないかと思いがちなのですが、この【大和】はペヨーテステッチで作られています。 遠目に見ても、近くで見ても、やはりネットで見る画像とは違い、肉眼で確認したMIYUKIデリカビーズの【大和】はまさに、圧巻。

今回の読み物は、冒頭でもお知らせしたとおり、いつもとちょっと違う。
「Twitterで話題になったあの大和」と「作者にお会いした」記事を、対話形式を交えてお伝えします。

ビーズファクトリーのオワリさん まず、「大和」をテーマに選んだ理由をお聞かせください。

にゃこCミリアン・テルミドールさん 「貴婦人と一角獣」*1「神奈川沖浪裏」*2を作って得られたいくつかのポイントを活かして、
作ってみようと思いました。
・色要素を抑えれば同じ色数でもグラデーションがきれいに映える
・大きな波はきれいに再現できるが、船に乗っている人は小さく、 全体の絵としてみたときにつぶれてしまう。
を、ふまえて
・色要素を抑えた白黒写真
・いっそのこと元画像からあまり縮小せずに
作品を作ってみようと思いました。

*1*2の作品は後ほど掲載

ビーズファクトリーのオワリさんそれでこんなに巨大な作品になったのですね!

にゃこCミリアン・テルミドールさん もう一つの理由にデリカビーズ メーカーのMIYUKI様 がある広島県にゆかり有るものにしたかったのです。

と、なかなかうれしい(・Θ・ *)選定理由も教えていただきました。

さて、この巨大な額絵。
ペヨーテステッチでどのように作ってあるのかを見てみましょう。

(左)出来上がったシートと進捗率。(右)原画の区分けとシートの配置想定)
参照元https://twitter.com/nyaco_appleopie/

くるくると巻かれたシート(左側の画像)をいくつも作り、連結する。という手法で作られています。

ビーズファクトリーのオワリさんこれだけ大きなものだと図案作成も大変そうです。

にゃこCミリアン・テルミドールさん図案は専用ソフトがあるのですぐに作れます、しかし、細かい調整や諸々の作業で数日かかります。

ビーズファクトリーのオワリさんなぜ、区分けして作ろうと思われたのですか?

にゃこCミリアン・テルミドールさん横列300個程度なら小分けにしなくても1本の糸で作れるでしょうが、前の段で色を間違えてた!となると悲惨なことになるのがなんとなく分かっていたので……。
「貴婦人と一角獣」の時に横列300個をなんとなく決め、それをちょうどキリよく割り切れるのが、15枚、1シート横20個*15枚というのが始まりでした。

ビーズファクトリーのオワリさん区分けの目安は、何かありますか?

にゃこCミリアン・テルミドールさん1作目の終盤時に、「もう少し大きくても問題ないのでは?」と思い、横60個で作ってみました。
これは、さすがに自分の手に合わず、今は、横40個に落ち着きました。
またペヨーテステッチの場合だと奇数個数だと折り返し時の作業が若干手間なので、横のビーズ個数は偶数に統一するようにしています。

ビーズファクトリーのオワリさん確かに、奇数目で始めると、糸が入り組むので、偶数がおすすめですよね。
シートの枚数はかなりありますが、連結にもかなりの時間を要されたのではないですか?

にゃこCミリアン・テルミドールさん制作済みシートの連結は1週間くらいです。メインのシートの作成がやはり時間がかかります。

ビーズファクトリーのオワリさんTwitterの投稿を見ていると、全体的にものすごい情熱を感じますが、「これだけはこだわった!」を、1つだけ上げるとしたら何でしょう?

にゃこCミリアン・テルミドールさん1つ挙げるとすれば「1粒の間違いでもミスはミス」で、どれだけ作っていようが解いてやり直し、でしょうか……。
例えば、【真っ白】の中に【薄い灰色】のビーズを間違って編み込んでも目立たないかも知れませんが、【真っ黒】の中の【白】 はとても目立ちます。
一度"目立たないから"見逃してしまうと"目立つ場合"も見逃してしまうのではないか?と考えています。

ビーズファクトリーのオワリさんわ、わたしなら気付かないフリをしそうです。
もう、趣味っていうレベルじゃなく、職人の域ですね。

さて、もう少し詳しくこの作品を見てみましょう。
白黒写真をモチーフにされてはいますが、デリカビーズの色はモノトーンばかりではないのです。
トータル的に見て、昔の白黒写真に見えてしまう不思議です。

空の色ひとつとっても、複数の色でつくられています。
少ない色数でありながら、この巨大さ……!でも、ちゃんと絵に見える。
一体、どこでどうなっているのか……。
今までの経験と綿密な計算の上で完成した、見事な出来映えです。

ビーズステッチ糸<K4570> 徳用巻(左)普通の巻(右)

この【大和】に使用されたMIYUKI デリカビーズは、22色、244,992粒。
とても大きな額絵です。糸も相当量だろうとお尋ねしたところ……。
正確な長さは不明ですが、【大和】の制作時にビーズステッチ糸の徳用巻(約500メートル)を、使い切ったそうです。
たくさんの作品を作られるはずであろう“徳用巻のビーズステッチ糸”、まさか、1つの作品で最後を迎えるとは思っていなかったことでしょう。

にゃこCミリアン・テルミドールさんただひたすら一人で黙々と作業するのは、とてもじゃないですが気力が持たないのでその日の成果を毎日Twitterに上げるようにしていました。
誰かに見てもらい、反応があると明日も頑張ろうという気持ちになりました。

ビーズファクトリーのオワリさん制作過程の投稿は、ワクワク見させていただいています!すかさずイイネを押してしまいます。


さて、そんなこんなで、完成形の作品をもう一度ご覧下さい。

カッコイイー!(・Θ・ )b

作業効率化の秘密は自作のツール

針で1粒ずつビーズを拾う、作業性を考えられた、自作の専用のビーズトレイ

MDF材とボアビット(別名:フォスナービット)を使い、ビーズケースが綺麗に収まるようDIYしてあります。
さらに、100円ショップの"タブレットスタンド"を利用して、ビーズが拾いやすい様に傾斜がつけられています。
ビーズマットも針でビーズが拾いやすいのですが、一度にたくさんの種類を出すと、どうしても混ざってしまいます。
日をまたいで何ヶ月も作業をしますので、片付けもしやすい、このトレイの開発に至ったそうです。

1作目、2作目までは、明らかな割れ欠けをはじく程度でしたが、【大和】は目視で選別しながら、シートを作成されていました。
時々、ほんの少し大きな粒を編んでしまっていることに気付けば、そこまで戻ってやり直しされていましたが、しかし、白色は大きく見え、黒色は小さく見える為、目視選別では限界があったそうです。

新作は、前もってサイズの選別をされるとのことで、今は専用の自作ツール作りがメインだそうです。
残念ですが、ホワイトボードに書かれた進捗率の投稿は、しばらく見られそうもありません。

1度に70個のビーズを仕分けできる試作治具

しかし、そのツールの一部も、見せていただきました!
2枚のアクリル板を上部と下部で異なる隙間を設け、溝にビーズを1個ずつ落とし、止まった位置で大きさを判別します。
どうしても出来てしまうアクリル板の微妙な”たわみ”に合わせて、各溝に赤線の目印を打ち、それを目印に、作品に使用するビーズが選ばれていきます。

MIYUKI デリカビーズは、そのままご使用いただいても、充分に粒揃いでありますが、精密さを求められる作家様は、仕分けをされます。 既製品のそのままを受け入れはしない、あくまでも自分のチェックを通ったものだけ使う。そんな職人気質がカッコイイです。
縦糸がビーズの間に入る「ビーズ織り」と違い、「ペヨーテステッチ」はビーズ同士が直接 隣り合わせに並びます。
ビーズの大きさの影響が出やすい技法であることから、にゃこCミリアン・テルミドールさんの精度の高い作品には欠かせないステップです。

時々、アップデートされていく、専用自作ツールのつぶやきも、なかなか見どころです。
みなさんも、にゃこCミリアン・テルミドールさんのTwitterは、要チェックですよ~!

arrowにゃこCミリアン・テルミドール さんのTwitterはこちら

そもそも、どうやってビーズはじめたのか?

3作もの額絵を作られた、にゃこCミリアン・テルミドールさんが初めてビーズと出会ったのは、小学校3年生か4年生のころに、多趣味のお母様から使わなくなったビーズを譲り受けたのが、はじまりです。

初期のころの複雑なモチーフ作品

最初の作品は、現存していませんでしたが、100円ショップのプラビーズとテグスで作ったネックレスだそうです。
ビーズブームの当時楽しまれていた方には、懐かしい手法ですね。
今、人気のヒンメリモチーフっぽいものもあったり、同じモチーフを様々なビーズでいくつも作ってみたりと、お持ち頂いた昔の作品からは、そこはかとない才能、こだわりの片鱗が見て取れます。

にゃこCミリアン・テルミドールさん本格的に始めたのは2016年の1作目「貴婦人と一角獣」からとなります。
その前だと、高校在学中にビーズファクトリー様の通販ページの"相談室・テクニック"の項から、 ヘリンボーンやスパイラルロープ、ペヨーテステッチ等の作り方を学んでいました。
「どうやら、ビーズステッチでドット絵が作れる」

「テグスじゃなくて、針と糸を使うらしい」

「ドット絵に適したビーズがあるらしい」

「そのビーズは、デリカビーズと言うらしい」

「株式会社MIYUKIってところで作っているらしい」

「デリカビーズはビーズファクトリーで通販してるらしい」

「あれ?このサイト見たことあるぞ」で、数年ぶりにお世話になりました。
そこから、1作目の制作に着手しました。
ビーズステッチのテクニックは、誰かに教えてもらった訳ではないのですが、基礎を学んだ上で拡大解釈したらこうなりました。

ビーズファクトリーのオワリさん完全に独学なのですね!当店のコンテンツがお役に立てたようで嬉しいです!
「ペヨーテステッチで、大きなモノも出来るんだろうなぁ~」と、想像はすれど、実際にやるとなると途方もないですね。
素晴らしい、拡大解釈と実現力です!

初めての巨大作品は 好きなアニメから

MIYUKI デリカビーズ 29色 56,400粒で描かれた「貴婦人と一角獣」
額サイズ 横:600 mm / 縦:525 mm
制作時間:のべ約6か月
作者にとって初めての大きな額絵

アニメからといっても、カッコイイヒーローや魔法使いに変身する女の子を、モチーフにしたものではありません。
アニメの一節に登場した“実在する巨大な6面の連作タペストリー”のひとつ「我が唯一の望み」を、縮小し【大和】と同じペヨーテステッチで仕立ててあります。

作者様は、このタペストリーが日本で展示された際、実物を観覧されたそうです。

にゃこCミリアン・テルミドールさん「あぁ、あのタペストリーをもう一度見たいな…でも現物はフランスだし、欲しいけど自室に飾るには大きすぎるし…」
「なら自分で部屋に飾れる大きさのを作ってしまえばいいのではないか」と思ったのです。

これまでは、時々、小さめのモチーフ作りを、楽しまれる程度でしたが
このタペストリーとの出会いが、ついに『デリカビーズで作る 大きな額絵制作』 へと向かっていきます。

重厚なインテリアとしての役目も果たしてくれるであろう、高価なデリカビーズがたくさん使ってあります。

この作品を完成させた作者様は
・ビーズでドット絵を作ることができる
・カラフル且つ原図が大きな作品を限られた色数&縮小するとノイズ(*3)が乗ってしまう
・認知度の高い元ネタを使った方が分かりやすい
と、テグスでモチーフを作っていたころには、考えられないほどの経験値を取得します。

*3:人の顔や背景の模様や動物、細かな絵柄が識別できない

ビーズファクトリーのオワリさん原作のタペストリーは6枚の連作ですが、あと5枚は、作られないのですか?


にゃこCミリアン・テルミドールさん2作目【神奈川沖浪裏】、3作目【大和】と作っているうちに【大和】とほぼ同じサイズで使用色数を増やしたver. 2.0を、いつか作りたいな~と思うようになりました。実際に作るかどうかは分かりませんが……。

ビーズファクトリーのオワリさんこのサイズでさえ大変なのに、さらに大きなものですか!?完成度を高めたい心意気が本当に凄いです!

この作品の制作過程が、ニコニコ動画にUPされていますので、ご覧くださいね。
「本当にビーズなの?」と疑いたくなるほどの、山盛りシートに驚きです。

arrowニコニコ動画 【手芸】ビーズステッチで「貴婦人と一角獣」を作ってみました
https://www.nicovideo.jp/watch/sm29751136

2作目は 北斎の富嶽三十六景から

MIYUKI デリカビーズ 29色 46,500粒で描かれた「神奈川沖浪裏」
額サイズ 横:600 mm / 縦:477 mm
制作時間:約2か月

前作での経験から、色要素が簡潔で、多くの人が知っている 条件から選ばれたこの題材。
こちらも、実物を肉眼で確認しましたが、自宅に飾りたいくらい綺麗です。
メタルや銀引き加工のブルー、同じ白でも様々な白が選んであり、北斎の波がとても鮮やかに表現されています。

この作品の制作を経て、
・色要素を抑えれば同じ色数でもグラデーションが綺麗に映える
・大きな波は綺麗に再現できるが、船に乗っている人は小さく、全体の絵として見た時に潰れてしまう
と、作者様の経験値は、さらにUPします。

当店でも、この波のミニ図案を作りましたが、人どころか船まで、確かに、潰れてしまうんですよね……。

この、なみなみならぬ(波だけに……。) 探究心努力から得られた経験は、冒頭で紹介した【大和】に生かされるのである。

2作目の【神奈川沖浪裏】は、29色のデリカビーズで表現されていましたが、冒頭で紹介した、3作目の【大和】では、22色までビーズの色を減色されています。
色数が減っているにもかかわらず、完成度が上がっていることには驚きます。

こちらも制作過程が、ニコニコ動画にUPされていますので、ご覧くださいね。
小さなビーズから大きな工具まで、いろんなものが登場し、完成までの手作りの様子が解りやすく、ご覧いただけます。
もちろん動画もお手製です。
何から何まで手作りされる、自作魂の凄さに感動します。

arrowニコニコ動画【手芸】ビーズステッチで富嶽三十六景-神奈川沖浪裏-を作ってみました
https://www.nicovideo.jp/watch/sm32479196

自作魂は本体だけでなく 額装にまで

丁寧な手仕事は、ペヨーテステッチのシート本体のみならず、額装、プレートまでに至ります。

輸送の為に分解していた作品を再度組み立てられている様子

3作目の【大和】は、シルバーのフレーム(市販品)にぴったりのサイズでMDF材とプラスチック材、ビスで構成されたキャンバスを、自作されています。
もちろん、本体のペヨーテステッチのシートは、題字プレートのスペースまで綿密に計算されおり、ぴったり収まっています。

キャンバスには、ピンッと布地が貼られています。
もちろん、こんな裏布は、市販品にはありませんので、ご自分でミシンをかけられています。
感動のあまり、ただのミシン目を、まじまじと見入ってしまいました。とても綺麗な縫い目でした。
最初に用意されていた色では、デリカビーズが透けた際の色がいまいちと、この日のために、新たなの布で急遽仕上げていただきました。ありがとうございます(・Θ・ *)

題字やデータのプレートは、制作過程のつぶやきを見ていなかったら、「本当に手作りなの?」と疑いたくなる完成度の高さです。
ビーズの他に、プラモデルの趣味もお持ちで、こういった塗装技術にも長けていらっしゃいます。私なら気にしないであろう、”ビスの角度”がきっちり45度に揃えてあり、丹精込めた手仕事を感じずにはいられないプレートです。

恥ずかしながら、このプレートのおかげで、私が知っている「大和」は、「大和型戦艦」(*4)のひとつだと知りました。

*4
一番艦「大和」。坊ノ岬沖海戦にて、九州の沖合で沈没。
二番艦「武蔵」。レイテ沖海戦にて、シブヤン海(フィリピン)で沈没。
三番艦「信濃」。建造途中に戦艦から航空母艦へ改装、未完成状態で横須賀から呉へと回航するが、途中で米潜水艦に攻撃され沈没。

色々、勉強になります!

余談ではございますが、【大和】の巨大なペヨーテステッチのシートは、額入れ状態だと輸送時に破損の可能性があったのです。
が、しかし!
これまた自作の “実際に大和砲(46cm三連装主砲)を、輸送した輸送艦と同じ「樫野」”の名前が付けられた、輸送艦ならぬ『輸送管』に、くるくると巻かれ入れられ、ビーズファクトリーへ作者自ら陸輸されました。
おそらく、市販の配水管を使って作られた『輸送管』には、とても綺麗にカットされた「樫野」のステッカーが貼られていました。(*5)
ユーモアのセンスはもちろんですが、具現化してしまう、自作魂がカッコイイです!

*5:とても、面白い輸送管でしたが、オワリさんは写真を撮り損ねました(・Θ・ ;)

直接作者様のお話を伺ったり、実物をまじまじと見たりと貴重な経験をさせていただき、デリカビーズのシート本体だけでなく、作品全体に素晴らしい手仕事の進化が見えてきました。
いよいよ、新作はどうなってしまうのか、気になって仕方がありません。

ビーズファクトリーのオワリさんさて、気になるのが次回作ですが……。

にゃこCミリアン・テルミドールさん内緒です。

ビーズファクトリーのオワリさんΣ(・Θ・ ;)

新作を手がけておられるそうですが、題材は秘密とのこと……。
4作目になる新作は、
・前述のビーズを選別するためのツールの改良
・新しいシートの組み合わせ方法
を試されているそうです。

新作の完成はもちろんのこと、その製作過程の投稿が気になりますね!

展示は終了いたしました

株式会社MIYUKIのビーズワークギャラリーへ、展示させていただいておりましたが、 2019年11月5日をもって展示終了いたしました。

オワリさんの編集後記

SNS担当をさせて頂いているせいもあるのですが、お店のつぶやきをしたついでに、ビーズ関連の投稿を見てウロウロしています。皆様のビーズ作品を見るのが好きです。
実は、にゃこCミリアン・テルミドールさんの投稿は、バズる前から気になっていました。
初めて知ったのは【大和】の制作過程で、もう何が何だかわからない状態の“デリカビーズで作られたシート“のアップでした。
「え、ナニコレ?」が第一印象です。
そのまま関連のツイートを検索して、完成予定サイズの巨大さとペヨーテステッチであることに驚きました。
それからは、ホワイトボードに貼られていく進捗率が上がる度に、ワクワクしていたのを覚えています。 MIYUKIデリカビーズは、丸いシードビーズの中では、比較的高価な部類ですが、3g/117円(税別)~のお求めやすい価格のものです。
だからといって、出来上がったものの価値が低いわけではなく……。
わずか数百円の小さなビーズが、作者の丹念な手仕事を経ることにより、“本来の材料価格だけでは測れない価値”が生まれます。
この作品と出会い、私たちは初めから価値のある物を売っているのではなく、お客様それぞれの『価値ある手仕事』その一端“材料提供”をお手伝いしているのだと、改めて感じました。
男も女も関係ない。信念を貫き通すために必要ならば、なにも臆する必要はない!やってしまえばいいのだ~!
これからも、ハンドメイドを楽しまれている、男性の方も女性の方も、心を込めて応援し続けたいです。

今回の記事を書くにあたり、親会社であるMIYUKIまでを巻き込む結果となりましたが、皆様にご覧いただく機会も作れましたし、思い切ってDMを送ってよかったと思っています。
広島県福山市へお越しの際はぜひ、MIYUKI ビーズワークギャラリーへお立ち寄りくださいませ。

関連リンク

にゃこCミリアン・テルミドールさんにゃこCミリアン・テルミドール Twitter
https://twitter.com/nyaco_appleopie/

ビーズファクトリーのオワリさんビーズファクトリーオンラインショップ Twitter
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