「ビーズステッチをやってみたいけど、どの針を使ったらいいのか分からない。」という初心者の方はもちろん、「ビーズステッチを何年もやっているけど、針について考えたことがないな…。」という方にも読んでいただきたい!針についてのお話です。初心に戻って、どの針が合っているのか再チェックしてみませんか?
ビーズステッチをやっていると色々お悩み出てきますよね…。そんな素朴な疑問やありがちなお悩みをまとめてみました。「ビーズステッチ針のQ&A」から、該当する項目をクリックすると回答やお勧めの針がご覧いただけます。全てのビーズステッチ針を順に知りたい方は、「ビーズステッチ針のQ&A」を飛ばしてお読みください。
Q竹ビーズを使ってステッチすると、ビーズが割れることがある。
はじめての方には、日本製のビーズ針をおすすめします。初心者の方は力が入りやすく、ある程度の太さがあり、針も曲がりにくい日本製のビーズ針が扱いやすいです。このビーズ針と相性の良いステッチは、ペヨーテステッチやシェイプドステッチで、初心者の方が始めるのにピッタリのステッチです。規則正しく並んだビーズやわたった糸に通すのに、他のビーズ針に比べて太さ、硬さがある日本製のビーズ針が一番適しています。
針の太さについて、「12号とか13号とか表示してあるけど、どっちが太いのか、細いのか、さっぱりわからない。でも、今更聞けない針の太さ。」という方にスッキリとご説明します。ズバリ!数が大きくなると細くなります。
ペヨーテステッチやシェイプドステッチのチャームやストラップといったシートアイテムとの相性が良いです。
全てのステッチで使えますが、特にインド製の極細タイプビーズ針(K5487)は、針が短めなので、ステッチでビーズボールを作る時に小回りがきいて作業しやすいですよ。
丸特小ビーズといった穴の小さなビーズを使って作品を作る時や、全てのステッチで、立体的なモチーフやシートを何枚もつなぎ合わせて作品を作る時はこちらの針を使うといいですよ。
折れにくい針として、程よい弾力性があり、曲がりにくく折れにくい日本製の「広島針」があります。ステッチをする際に指に圧がかかり、針がよく曲がるという方やビーズステッチをしている際に、途中で針が折れたりした経験のある方にお勧めの針です。
極小ビーズとビーズステッチに合う糸をそれぞれ組み合わせ、どのくらい通せるか調べてみました。
このビーズ針と相性の良いステッチは、ペヨーテステッチやシェイプドステッチです。特にシートアイテムは初心者向けのアイテムです。
ペヨーテステッチは、互い違いに規則的にビーズを通していくことで、レンガを積み上げたような模様に仕上がるステッチです。
また、シェイプドステッチは前列のビーズとビーズにわたっている糸に針をくぐらせながら編み進めます。
日本製の「広島針」は、他のビーズ針に比べて太さがあり、硬さがあるため、規則正しく並んだビーズやわたった糸に通すのに適しています。初心者の方は、力が入りやすく、細すぎると針の扱いが難しくなることがあるため、こちらの針がお勧めです。
当店の取り扱い商品の中で、最も細い13号のビーズ針は、イギリスのJohn James製です。しなやかな針なので、糸始末の際にビーズが割れる心配もありません。まるでワイヤーのように細いですが、ステッチに適した程よい硬さであり、決して曲がったり、折れたりすることもありません。
立体的なモチーフを編む際は、シートをカーブさせたり、シートを重ねたりして何度もビーズ針を通す必要があります。そのため、細くてしなやかな針は不可欠です。
ステッチに慣れ、繊細なモチーフを作りたいときは、ぜひこちらの針をお試しください。納得できる使い心地ですよ。
極小ビーズとビーズステッチに合う糸をそれぞれ組み合わせ、どのくらい通せるか調べてみました。
※モノコード(#20)K2332は、針穴に通すのが難しい為、他の糸を使用されることをオススメします。
「マスクチャームキット~アネモネ~ (BFK606)」のキットを使って検証してみました。キットには、別の針と糸が入っていますが、13号の針と相性の良いビーズステッチ糸で編んで、使い心地を比べてみました。花の形になる様に何度も、シートにビーズ針を通したり、裏面シートを縫付けたりするので、キットに入っている針と糸より、スムーズに作業出来ました。※使い心地には、個人差があるかもしれません。
ちょっと、作るのが難しいと感じた方は、ぜひお試しください。
せっかくなので、ブローチにアレンジしてみました。
出来たフラワーモチーフにマスク用クリップ金具の代わりにブローチ金具を貼り付けるだけですよ。
コーディネートのアクセントや、バッグのポイントにもピッタリのアイテムに仕上がりました。
インド製の極細タイプビーズ針(K5487)の最大特徴は、長さです。ビーズステッチ針は、約50mm前後の長さのものがほとんどですが、このビーズ針は約36mmの長さです。短いと何がいいの?と思われる方もいるかもしれませんが、小回りがきくので、ビーズステッチでボールを作る際に非常に扱いやすくなります。竹ビーズが入ったステッチでも、ビーズ針が邪魔にならず、スイスイと編み進めることができ、ストレスフリーでビーズボールを作ることができますよ。
極小ビーズとビーズステッチに合う糸をそれぞれ組み合わせ、どのくらい通せるか調べてみました。
実際に「No.27 同相双三角台塔で作るチャームキット〜幻〜(BFK605)」をインド製のビーズ針で編んでみました。小さなシートをつなぎ合わせて立体的なモチーフを作るため、短めのインド製ビーズ針の方が、小回りが利き、編みやすいと感じました。
せっかくなので、ネックレスにアレンジしてみました。みなさんも試してみてください!
完成したビーズボールにキャップとティーピンを通し、ティーピンの輪にバチカンを取り付け、それにネックレスチェーンを通すと完成ですよ。
自分に合ったビーズステッチ針が見つかったところで、日本製、イギリス製、インド製それぞれの国の針に関する、ちょこっとした豆知識や雑学をお話しします。参考程度にお読みください。
日本製のビーズ針は「広島針」を取り扱っています。広島県針工業協同組合加盟の工場で作られている針を「広島針」と呼びます。
「広島針」は、1700年代に広島藩主が長崎から針職人を招き、下級武士に内職として針の製法を教えたことに始まります。以後200年間は、なんと手工業的に製造されていました。
その後、機械化が進み、県営縫針検査所を開設したことで品質低下を防ぎ、「広島針」の品質管理を徹底しました。歴史のある「広島針」は、日本人古来の細かく正確な仕事により、こだわりを持った製品として知られています。この針は程よい弾力性があり、曲がりにくく折れにくい特性を持っています。
針の持ちやすさや使い心地は、やっぱり日本製がいいなと思える一品です。
イギリス製のビーズ針は、「John James Needles」を取り扱っています。
硬く、しなやかなイギリス製のビーズ針は、ビーズ作家の間で「ロング」と呼ばれ、親しまれています。
John Jamesの針は高品質で、非常に細くて長いのが特徴で、最も人気のあるビーズ針です。John Jamesは 1840 年に設立され、設立当初は工業用針と工具、特に帆の製造用針やその他の船舶用装飾品を専門にしていました。
現在も高い品質は受け継がれ、世界中の針職人に認められ続けています。
ビーズブームの頃は、細い針と言えば「John James Needles」で、憧れの針ですね。
インドには様々な技法の刺繡が存在し、その歴史は古く、紀元前のインダス文明まで遡ります。長い間刺繡が親しまれ、身近な手仕事として根付いていたため、針の製法技術も非常に高い水準にあります。
元々インドでは手織りの綿織物が盛んでしたが、産業革命後、イギリスの影響を受け自動織機による近代的な綿工業が始まりました。現在でもインドは世界最大の繊維およびアパレル生産国です。インドの長い歴史の中で生み出されたビーズ針は様々なノウハウが詰め込まれた素晴らしい商品です。
昔のインド製ビーズ針の印象は、やはりイギリス製には劣るな…といった印象がありました。しかし、現在のインド製は、イギリス製の細さや、日本製の強さとも劣らず、使いやすい針です。一度使ってみると虜になること間違いありません!
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※掲載内容は公開時のものです。価格やパッケージは変更する場合があります。