1982年4月 株式会社MIYUKIにて、ビーズ織り専用のビーズとしてデリカビーズの開発に成功して以来、様々なビーズ織機が開発されました。
今回ご紹介する『ビーズ織機(大)LM1』は、ビーズ織機の中で最もトラディショナルな織機と言っても過言では無い、代表的な織機のひとつです。
今回は、余すところなくビーズ織機(大)をご紹介します。これからビーズ織りをはじめたい方、ワンランク大きなシート・作品づくりにチャレンジしたい方、ビーズ織機選びにお悩みの方のお役に立てますように!
タテ糸を1本ずつ、均等に張るための部品です。
バネの間隔は、MIYUKIデリカビーズ(DB)のサイズに合わせた間隔です。
ビーズサイズに合わせたたて糸でのビーズ織りは、とても 安定感ある編み心地です。
複数本でのタテ糸を張る際に、溝にストッパーをはめ込み、タテ糸を固定します。止め棒を使った1本糸でタテ糸を張る際には使用しません。
ストッパーを使用しないときは、紛失しないように、溝におさめてマスキングテープやセロハンテープで留めておきましょう。
長い作品づくりの時に、タテ糸を巻いておいたり、織り終えた部分を巻き取ったりします。
織りはじめは、片側にタテ糸を巻いておき、シートを1面織り終えるごとに、蝶ナットを緩めて、巻き取り棒をくるくる回し、シートをずらします。織り終えた部分は、反対側の「巻き取り棒」に巻きとります。
1本糸でタテ糸を張る際に「止め棒」を設置する穴が3センチ間隔で7個あります。
発売当初は無かった仕組みで、1本糸でもタテ糸が張れるよう改良された部分です。
LM1には「止め棒(クリップ)」が2本入っていますし、
別売りもございます。
止め棒(クリップ)10本セットはこちら
●作れるシートサイズ
織幅25cm、長さ21cm
・デリカビーズ(DB)約165粒分の巾の作品が作れます。
・巻き取り棒を使わず織った場合、長さ21cmほどのシートが織れます。(バネ付き棒の取り付けや織り手の力加減の違いで織れる最大段数は異なります。)
・巻き取り棒を使うと長いシートを作れます。
●作ることが出来る主な作品
・ビーズバッグ
・額絵
・タペストリー
・ポシェット
・メガネケース
・アクセサリー等
この織機で使える「MIYUKIデリカビーズ(DB)」はこちら
弊社内では「大の織機(だいのおりき)」や「織機大(おりきだい)」や「LM1(えるえむいち)」 と通称されています。初心者の入門用織機として選ぶ方が多いのは「伸縮型のビーズ織機 LM21R」ですが、この次に気になる織機ではないでしょうか?
デリカビーズ織機(大)は、この箱に入ったセットをお届けします。(メール便不可)
お届け後ご自宅で、組み立ててご使用下さい。
本体側面 2枚/
バネ付き棒 2本/
ストッパー 2本/
巻き取り棒 2本
*本体はポプラ材、丸棒は水草(ミズキ)です。ミズキはこけしにも使われる白く肌触りの良い木材です。
蝶ナット 4コ/ ワッシャ 4コ/ ネジ 4コ/ 止め棒 2コ/ ピンセット 1本/ ハブラシ 1本
定規(ただの板) 2枚 /
組み立て説明書(A4) 1枚/
糸の張り方説明書(A3)1枚
*定規はシナベニア材です。
ハブラシと定規は、大きめの織機(LM1・LM4・LM5・LM6・LM7・LM8) へ入っています。小さめの織機(LM2・LM21R・LM31・H907)には入っていません。
「ビーズ織機(大)LM1」は、説明書を見ながら組み立てます。
詳しい手順は説明書をご覧下さい。
難しい手順は一切ございませんので、説明書を読みながらゆっくり組み立てましょう。
ここでは、組み立てる際に気をつけるポイントをご紹介します。
本体側面のねじ穴部分をよく見て、 凹んだ側が、外を向くように組み立てます。
「巻き取り棒」→「バネ付き棒」の順に取り付けます。ビーズ織りをしている最中にずれないよう、しっかりネジを締めましょう。長いものを作るときに、クルクル動かすこともあります。「蝶ナット」の締めすぎにはご注意下さい。
綺麗に組み立てるコツは、ネジ・ナットを1か所ずつキッチリ締め込まず、すべてのネジ・ナットを、ほんの少し余裕があるくらいで仮止めしてから、各所のネジ・ナットを、少しずつ締めて固定すると良いですよ。
※組み立てには別途プラスドライバーが必要です。
なんと、「ビーズ織機(大)LM1」に付属する説明書には、当サイトでは掲載していない、タテ糸の貼り方テクニックが掲載されています。
大きな作品が作れる「ビーズ織機(大)LM1」では、糸を何本も用意してタテ糸を張る手順を用いることが多くあり、その手順が写真付きで解説されています。 熟練度が必要な行程ではありますが、大きな作品、長い作品には欠かせないテクニックですので、ぜひ挑戦し下さいね。
小冊子『デリカビーズ織り』は、ミニ織機を使ってつくる小物の図案や、基本の織り方がコンパクトにまとめられています。2010年に刷新された以降ロングセラーの小冊子です。「複数本を使うタテ糸の張り方」や「糸始末の仕方」も掲載されています。
DVD『デリカビーズ織りの基本』は、デリカビーズ織りの基礎テクニックが学べます。ミニ織機を使って、デリカビーズ織りのブローチを作成する一連の流れが、この動画でご覧頂けます。YouTubeで、一部を試聴できます。
【YouTube】初心者の為のデリカビーズ織り講座 MIYUKI Delica Beads Looming for Beginners
傍らに置いておくと安心のマニュアルです。デリカビーズ織りがはじめての方や、忘れがちなテクニックの手引きとしても便利です。
「ビーズ織機(大)LM1」には、ただの板が2枚入っています。入っている物のリストでは『定規』として載っています。織機の部品では無く、一定の長さのタテ糸をたくさん作るときに使用します。
この『定規』の長さは、ちょうど30cmあります。ぐるぐると糸を巻き、ハサミで片方だけカットすれば、60cmの糸が簡単に作れます。もつれないように片方を結んで置きましょう。
60cm以上の糸を作る際は、『定規』を2枚重ねて長くし、糸を巻きます。クリップで挟んでおくと、糸を巻きやすいですよ。
図案と目数表だけの『ビーズ織りの材料セット』では、よく「XXcmの糸を●●本用意します」といった手順で、始まる物が多く、同じ長さの糸をあっという間に作れる『定規』をご活用下さい。
「ビーズ織機(大)LM1」で作る材料セットはこちら
定規(ただの板)より驚きを隠せないのが『ハブラシ』 だと思います。
ビーズ織機の箱を開けたら『ハブラシ』が――。
「バネの溝を掃除するのかな?」と思いがちですが、この『ハブラシ』なかなか良い仕事をするので、時短のためにもぜひ『ハブラシ』のご使用をお試し下さい。
タテ糸の片側を1本ずつバネに入れたあと、上からハブラシで押さえると、バネの奥までしっかり糸が入ります(写真左)。また、ハブラシで、ひっぱりながら反対側のバネにもっていくと、一定の間隔を保ったまま、向こう側の「バネ付き棒」まで引っ張ることができる(写真右)ので、比較的簡単にタテ糸が渡ります。
複数本でのタテ糸の張り方、ハブラシや定規の使い方は、デリカビーズ織り協会のお教室で教わることも出来ます。本格的にデリカビーズ織りを始めたい方は、お問い合わせください。
デリカビーズ織り協会WEBサイトはこちら
「櫛」や「つまようじ」、「クッキー缶」や「空き箱」を使ってビーズ織機を自作することもできますが、あくまでも入門用。本格的にビーズ織りを楽しみたい方は、やはりしっかりとしたビーズ織機がおすすめです。
オフィシャルの織機を選ぶ最大のメリットは、ビーズの幅とたて糸の幅が同じこと。無駄な縦糸を省けるほか、ビーズ織りの工程が安定します。
オプションパーツをつかって、お好みのビーズのサイズや、たて糸の貼り方に合わせて、カスタムして使うことができるのも特徴です。
バネ付き棒を取り替えれば、デリカビーズのDBSやDBMのサイズでの、ビーズ織りも可能です。
※バネ付き棒の取り替えは、プラスドライバーが必要です。
MIYUKIデリカビーズ(DBS)はこちら
MIYUKIデリカビーズ(DBM)はこちら
大きな作品を作ることの多い「ビーズ織機(大)LM1」では、タテ糸を複数本用意して張る方法を用いることが多いのですが、小さめの作品を作る際には、当店の無料レシピでおなじみの方法でタテ糸を張ることができます。
タテ糸の張り方(1本糸)
「止め棒(クリップ)」用の穴は3センチおきに、7個ずつありますので、小分けに糸を張れば、横幅の広いシートの糸始末(糸引き)がしやすくなりますよ。
糸の引き方
当店のデリカビーズ織り無料レシピのほとんどは、「伸縮型織機(LM21R)」を、おすすめしておりますが、「ビーズ織機(大)LM1」でも、作ることができます。
「ビーズ織機(大)LM1」は、伸縮しないため、タテ糸の無駄は否めませんが、シートの大きさによっては「ビーズ織機(大)LM1」で、ハンドメイドを楽しめます。
「ペンケース」や「ミニタペストリー」、「ティッシュカバー」を乗せてみました、サイズ感を確認くださいませ。
・将来的に大きな作品を作りたい
・幅の大きなものも作りたい
・樹脂製の織機では心配
・ビーズ織りを長く楽しみたい
など、将来的にもっとビーズ織りを楽しみたい方は、思い切って「ビーズ織機(大)LM1」を選ぶのもひとつの手段です。
当サイトでは、「伸縮型織機LM21R」を使って、デリカ ビーズ織りのテクニックのいくつかを無料でご覧頂けます。織機の名称や基本的な使い方はあまり変わりませんので、参考にご覧下さい。
デリカビーズ織りを始める前に
タテ糸の張り方(1本糸)
1本針の織り方
目数表の見方
目の減らし方
目の増やし方
糸の引き方
シートの綴じ合わせ方
シートのはぎ合わせ方
ファスナー付き内袋の使い方
今回ご紹介した、ビーズ織機(大)LM1を使用する『ビーズ織りの材料セット』です。必要な材料と目数表・図案(または図案のみ)がセットになっています。
『ビーズ織りの材料セット』は、ビーズ織りの方法やテクニックに関する説明書は付属しません。ビーズ織りの基本は「デリカビーズ織り小冊子」や「デリカビーズ織りのテクニックページ」をご覧下さい。
万華鏡本体(筒・鏡・紙など)・デリカビーズ・目数表・ 専用糸・ 粘着テープ・チェコビーズアソート・ 作り方説明書 がセットになっています。
デリカビーズ織りで作る様々な絵柄がデザインされている額付の額絵材料セットです。
※この商品は受注生産のため、ご注文いただいてから発送まで約1週間前後かかります。
株式会社MIYUKIから、ネット上でオリジナルデザインが作れるアプリが公開中です。 オリジナルの図案作りにご活用くださいませ。
スマートフォンやパソコンで、お持ち画像からデリカビーズの図案が簡単に作成できるサービスです。ペヨーテステッチに使うレンガ状の図案と、スクエアステッチやビーズ織りに使う方眼状の図案がつくれます。小さなものから大きめな、ビーズ織りやステッチの図案に変換したい画像がある際におすすめです。
Photo Converterはこちら
(別ウィンドウで開きます)
シートのサイズや色数を決めて、画像を読み込むと、MIYUKIデリカビーズで自動的に図案が作成されます。出来上がった図案は、完成保存するまでは、ドット絵を描く要領で何度も、手直しができます。
ビーズ織りやスクエアステッチに使える方眼状の図案と、ペヨーテステッチに使えるレンガ状の図案が選べます。ひと目見て絵柄が解りやすい「図案」と大きな作品作りに便利な「目数表」が作成できます。
デリカビーズサイズのマス目が乗ったキャンバスに、お絵描き感覚でオリジナル図案が作成できます。パソコンの簡単マウス操作で使えます。ギャラリーでほかの方のデザインが見られるのも楽しいですね。 ビーズステッチのモチーフや、ストラップ、カードケースくらいの比較的小さな作品におすすめです。
ひとめで分かりやすく、A4サイズでファイリングしやすい「図案」と「デリカビーズの使用色一覧」が作成できます。ビーズ織りやスクエアステッチに使える方眼状の図案と、ペヨーテステッチに使えるレンガ状の図案が選べます。
以前、ステッチデザイナーの使い方を当店でご紹介しましたので、ご使用の際はご覧ください。
ステッチデザイナーの使い方 特集
株式会社MIYUKIのPhoto Converterもステッチデザイナーも無料で使用できます。オリジナルのデザイン作りをお楽しみ下さい。
※掲載内容は公開時のものです。価格やパッケージは変更する場合があります。